スーパーやコンビニの清酒のコーナーに行くと「吟醸」や「純米」という言葉を見かけたことがある人も多いですよね。
清酒が好きな方でも、実はこういった用語の意味を知らないという方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、それらの用語の意味や違いを解説していきたいと思います!
この記事はこういった方におすすめ!
- 清酒に興味を持っている方
- 清酒の分類を知りたい方
- 飲み会で話せる知識が欲しい方
清酒と日本酒の違い
早速ですが、日本酒と清酒の違いは知っていますか?
どっちも聞くけど、どうやって使い分けるのか分からない…
同じものだと思ってた…
違いはズバリ!
原料の産地とつくった場所です!
清酒、日本酒の原料は基本的に、水、米、米こうじの3つです。
米には日本産米を使い、日本国内で製造された清酒のこと。
また、日本酒とは地理的表示(GI)の名称。
米の産地指定はなく、製造場所の指定もなし。
原料と造り方さえ酒税法の基準を満たしていれば清酒とみなされる。
酒税法上の清酒の定義
米、米こうじ及び水を原料として発酵させてこしたもので、アルコール分が22度未満のもの
このように、清酒と日本酒は少し違うものなのです。
お気づきの方もいるかもしれませんが、日本酒は清酒のなかに含まれているため、清酒だからといって日本酒であるとは限りません。
清酒の分類
清酒を製法の観点から分類するには、「大吟醸」、「純米」などの用語が用いられます。
製法で大事になってくるのは、➀精米歩合、②アルコール添加量です。
➀精米歩合について
精米歩合とは、簡単に言うと「お米をどれぐらい削ったか(磨いたか)」です。
具体的には、原料のお米を50%以上削ると「大吟醸」とよばれるお酒になります。
40%~50%削ると「吟醸」となります。
それ以下になると、アルコール添加量によって「本醸造」や「一般酒」と呼ばれたりします。
精米歩合は、精米前を100%としたときに精米後にどのぐらい残っているかを示す数値です。
つまり、40%削ったお米は精米歩合60%となります。
精米歩合であらわすと…
大吟醸・・・精米歩合50%以下
吟醸・・・精米歩合50~60%
一般・・・精米歩合60%以上
清酒を造るとき、タンパク質は雑味となります。
タンパク質の含量が低いほど雑味のないお酒が造れますが、このタンパク質はお米の外側に多く分布しています。
そのため、お米を削るほどタンパク質の相対的な含有量を減らすことができるのです。
そして、削れば削るほどお酒造りに使えるお米の総量は減るため、原価が高くなりがちです。
某醸造店で販売された、精米歩合1%をきる清酒は約40万円もするそうです…
②アルコール添加量について
清酒はその製造の過程で、米、米こうじ、水の3つの原料に加えて、醸造用アルコールを添加する場合があります。
アルコールを添加しない場合には、「純米」と呼ばれます。
アルコールを添加する場合、白米重量の10%までは「本醸造」となります。
しかし、これを超えると「一般酒」となります。
アルコールの添加によって、香りを出したり、口当たりをよくしたり、保存性を向上させたりすることができます。
まとめ
ここまで、精米歩合とアルコール添加量による分類をお伝えしました。
最後にこれらを組み合わせてみましょう。単位は%です。
